
「毎日コーヒーを飲むけれど、もっと手軽に楽しみたい」「いろんな味を試してみたい」「カフェ通いを少し節約したい」──そんなニーズに応えて近年人気を集めているのが コーヒーのサブスク(定額制サービス) です。
月額料金を支払うだけで、自宅にコーヒー豆やカプセルが届いたり、カフェで毎日1杯無料で飲めたりと、さまざまなタイプのサービスが登場しています。特に、焙煎所から直送されるスペシャルティコーヒーのサブスクは「新しい味に毎月出会える」とコーヒー好きの間で話題です。
一方で、「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という声も少なくありません。サービスによって料金体系も内容も大きく異なるため、比較せずに契約してしまうと「思ったより高くついた」「味が好みに合わなかった」と後悔してしまうケースもあります。
そこで本記事では、数あるコーヒーサブスクを「味」「値段」「種類」の3つの視点から徹底比較。さらに利用者の口コミや実体験も交えて、あなたに合ったサブスクを選ぶための参考情報をまとめました。
「コーヒーサブスクに興味があるけれど、どれを選べばいいかわからない」という方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
コーヒーサブスクとは?基本の仕組み
コーヒーサブスクは、毎月定額でコーヒーを楽しめる定額制サービス です。大きく分けると、
- 自宅に豆・粉・カプセルが届く「宅配型」
- 店舗で使える「カフェ型」
の2種類があります。
宅配型は「焙煎所直送のスペシャルティコーヒー」や「大手ブランドのカプセル式」など多彩な選択肢があり、カフェ型は「毎日通う人ほど1杯あたりが安くなる」という特徴があります。
この記事では、こうした仕組みを踏まえつつ 代表的なサブスクサービスを比較 していきます。
人気コーヒーサブスクを徹底比較
ここでは、現在特に人気のあるコーヒーサブスクを「宅配型」と「カフェ型」に分けて整理します。味の傾向・料金・種類の豊富さ を俯瞰できるようにまとめました。
ネスカフェ(カプセル式)
特徴:専用マシンとカプセルで、誰でも失敗なく本格的なコーヒーが楽しめる。
料金:月4,000〜6,000円(カプセル込み)
味の種類:エスプレッソ、ラテ、デカフェなど20種類以上
メリット:操作が簡単・味が安定
デメリット:カプセル代がかさむ
デロンギ(マシン+豆セット型)
特徴:イタリアブランド。自動エスプレッソマシン付きプランが中心。
料金:月6,000〜10,000円前後
味の種類:豆の種類・焙煎度を選べる
メリット:豆から挽ける本格派、カフェラテやカプチーノ対応
デメリット:初期費用が高め
PostCoffee(スペシャルティコーヒー宅配型)
特徴:毎月違う焙煎所の豆が届く。アプリ診断で好みに合った豆をセレクト。
料金:月1,980円〜(3杯×3種類)
味の種類:世界中の農園から選定されたスペシャルティコーヒー
メリット:新しい味に出会える、個性豊かなラインナップ
デメリット:量が少なめでヘビーユーザーには不向き
Blue Bottle Coffee(カフェ型+豆配送)
特徴:サブスク会員は定額でコーヒーを店頭でも楽しめる。豆の定期便もあり。
料金:月3,000〜4,000円(1日1杯プラン)、豆配送は月2,000円〜
味の種類:自家焙煎・浅煎り中心のラインナップ
メリット:店舗利用と宅配を組み合わせられる
デメリット:利用できる地域が限られる
ブルーボトルコーヒーとスターバックスの料金と味を比べてみた記事はこちら
サンマルクカフェ(カフェ利用型)
特徴:アプリで毎日コーヒーを注文できる定額制。
料金:月3,000円前後(1日1杯)
味の種類:ブレンド、カフェラテなど定番メニュー中心
メリット:通勤前に気軽に利用できる
デメリット:毎日通わない人には割高
味・値段・種類で見るコーヒーサブクスの選び方のポイント
数あるコーヒーサブスクの中から自分に合ったサービスを選ぶには、「味」「値段」「種類」 の3つの視点が欠かせません。ここでは、それぞれのポイントを整理します。
- 味のバリエーション
サブスクの醍醐味は「普段出会えない味を楽しめること」です。
スペシャルティ系 → 浅煎り〜中煎りでフルーティーな酸味が特徴
ネスカフェ・デロンギ系 → 深煎り中心で、ラテやエスプレッソに最適
カフェ利用型 → 安定したチェーンの味を毎日楽しめる
特にスペシャルティ系サブスクは、毎月違う農園や焙煎所の豆が届くので「コーヒーの世界を旅している感覚」が味わえます。
- 値段(コスパ)
料金は月2,000円〜6,000円が一般的です。重要なのは 1杯あたりのコスト に換算してみること。
宅配型(豆200g×2袋=約40杯) → 月3,000円なら1杯75円
カプセル型(60杯分) → 月5,000円なら1杯83円
カフェ利用型(30杯) → 月3,000円なら1杯100円
スーパーのコーヒー粉(1杯20〜30円)に比べれば割高ですが、カフェ(1杯300〜500円)に比べると格安です。
👉 「本当にお得なのか?」を詳しく知りたい方は、こちらの記事で 通常購入との料金比較や損しない選び方 を解説しています。
➡ コーヒーサブスクは本当にお得?失敗しない選び方と注意点
実際に利用してわかったメリット・デメリット
コーヒーサブスクは便利で楽しいサービスですが、実際に使ってみると「良かった点」と「ちょっと気になる点」の両方が見えてきます。ここでは、利用者の口コミや私自身の体験も交えながら整理します。
メリット
新しい味との出会い
サブスク最大の魅力は「自分では選ばない豆に出会えること」です。
PostCoffeeを利用した際、普段飲まない浅煎りの豆が届きましたが、予想以上にフルーティーで驚きました。口コミでも「おまかせで届く豆が毎月の楽しみ」という声が多く、ワクワク感を提供してくれる点は大きな強みです。
コストパフォーマンス
単品で買うよりお得に感じるケースもあります。例えば、スペシャルティコーヒー200gが通常2,200円前後ですが、サブスクでは同品質の豆が1,800円程度で届くこともありました。
カフェ型では、月3,000円で1日1杯利用可能。実際に出勤前に週5回通うと、1杯あたり60円程度にまで下がります。
手間の削減
スーパーや通販で都度購入する必要がなく、定期的に届くのは想像以上に便利です。ネスカフェのカプセルサブスクでは、在庫が切れる前に自動的に補充されるため「豆を切らしてコンビニで急場をしのぐ」といったことがなくなりました。
デメリット
飲みきれないリスク
毎日飲むつもりでも、出張や旅行が入ると豆が余ってしまうことがあります。
私の場合、月400gのプランを契約していましたが、忙しい月は半分以上余って冷凍保存に回すことになりました。口コミでも「飲みきれずに溜まる」という声があり、配送頻度の調整ができるかどうかは重要なポイントです。
好みの味と合わないことも
サブスクは「新しい発見」がメリットですが、その裏返しで「苦手な味に当たる」こともあります。特に浅煎りフルーティー系は、深煎り派の人には「酸っぱすぎる」と感じられることも。初回はお試しプランや少量プランを選んで、味の方向性を確認するのがおすすめです。
3. 解約やスキップの手間
一部のサービスでは「電話でしか解約できない」「最低3回以上は継続必須」といった制約があります。
私が利用したサービスのひとつは、次回発送の10日前までに連絡しないとスキップ不可で、少し不便に感じました。逆に、PostCoffeeのようにアプリからワンクリックでスキップ可能なサービスは非常に快適でした。
総合的な感想
コーヒーサブスクは「自分の飲むペース」「味の好み」「手続きのしやすさ」が合致すれば、食品系サブスクの中でも満足度が高いサービスです。ただし、無条件にお得というよりは“ライフスタイル次第でお得になる” のが実際のところです。
コーヒーのサブスクをとにかくお試ししてみたい人はこちらの記事
初めての人におすすめのサブスクは?
コーヒーサブスクは種類が豊富で、初めての人ほど「どれを選べばいいの?」と迷いがちです。ここでは、初心者でも失敗しにくいサービスをタイプ別に紹介します。
コーヒー初心者におすすめ:ネスカフェ サブスク
「コーヒーは好きだけど、自分で豆を挽いたり淹れるのは難しそう…」という人には、ネスカフェのカプセル式サブスクが最適です。
- 専用マシンとカプセルが届き、ボタン一つで安定した味を再現可能
- ラテ・エスプレッソ・デカフェなど多彩なバリエーション
- マシンはレンタル無料プランもあり、初期費用が抑えられる
実際に使ってみると、忙しい朝でも1分以内にカフェラテが完成。初心者でもすぐに生活に取り入れやすいサービスです。
本格派におすすめ:PostCoffee
「コーヒーの奥深さを楽しみたい」という人には、PostCoffeeのスペシャルティコーヒーサブスクがおすすめです。
- 毎月違う焙煎所・農園の豆が届き、新しい味に出会える
- 初回はコーヒー診断で自分の好みに合った豆をセレクト
- 200g×2袋など少量プランもあり、飲みきれない不安も軽減
私自身もPostCoffeeを試しましたが、浅煎りのエチオピア豆が特に印象的でした。普段なら選ばない豆に出会えるのはサブスクならではの体験です。
カフェ派におすすめ:サンマルクカフェ サブスク
「自宅よりカフェで飲むことが多い」という人は、カフェ利用型サブスクを選ぶのが正解です。中でもサンマルクカフェのアプリ定額プランは手軽で人気。
- 月額3,000円前後で毎日コーヒーが1杯飲める
- 出勤前や買い物帰りにサッと使える
- 全国展開しているので利用しやすい
例えば週5回利用すれば、1杯あたり60円ほど。カフェ通いが習慣になっている人にとっては大幅な節約につながります。
まとめ:初心者コーヒーサブスクは「手軽さ」か「お試し」から
初めての人は、まずは
- ネスカフェ(手軽派)
- PostCoffee(本格派)
- サンマルクカフェ(外出派)
と、自分のライフスタイルに合わせたスタートが安心です。特に「初回お試し」や「短期プラン」を活用すれば、リスクなく始められます。