コーヒーのサブスク（定期購入・定額制）は、毎日の一杯を“迷わず・お得に・自分好みで”楽しめる便利な仕組みです。
中でもスターバックスとブルーボトルコーヒーは、知名度も体験価値も高く、最初の比較対象として真っ先に挙がるブランド。ただし両者の「お得さ」はどのプランをどう使うかで大きく変わります。
この記事ではこの2ブランドに絞って料金・味・種類を深掘り。月のサブスクはいくらかかるのか、一杯いくらで、どんな味の世界が待っているのか、実利用シナリオで判断できるレベルまで落とし込みます。
スターバックスとブルーボトルのサブスク的サービスの全体像
スターバックスとブルーボトルは、いわゆる「定額飲み放題型」のサブスクではありません。ただし、それぞれに定期的にコーヒーを楽しめる仕組みが整っており、サブスク的に活用できるサービスが存在します。ここではまず、両ブランドがどのような形でサブスク的要素を提供しているのかを整理します。
スターバックスの仕組みと料金体系
スターバックスの場合は「月額定額で飲み放題」という仕組みはありません。代わりに、以下のような方法で実質的にサブスク的な運用が可能です。
- コーヒー豆の定期購入サービス：200g単位で好きな豆を選び、定期配送してもらえる。1杯あたりのコストを抑えつつ、家で楽しめる。
- ワンモアコーヒー（同日リフィル割引）：ドリップコーヒー購入後、同日に限り2杯目を割引価格で飲める。頻繁に利用する人にとっては“日次型サブスク”に近い。
- スターバックス リワード（ポイント制度）：購入金額に応じて貯まるスター（ポイント）をドリンクチケットに交換できる。定期利用するほどお得度が増す仕組み。
このように、スターバックスは「店舗数の多さとポイント・割引制度」を活かし、結果的に日常のサブスク的運用ができるスタイルです。
ブルーボトルの仕組みと料金体系
ブルーボトルは「コーヒー豆のサブスクリプション」を公式に提供しており、こちらは文字通り定期購入型のサブスクと言えます。
- コーヒー豆の定期便：100gや200g単位で、焙煎したての豆を自宅に配送。豆の種類はシングルオリジンやブレンドなどがあり、選択またはおまかせで受け取れる。
- コーヒー豆とグッズのセット定期便：ドリッパーやフィルター付きのスターターセットを選べるコースもあり、初心者でも始めやすい。
- 店舗での一杯体験：サブスクそのものではないが、店舗でのドリンクは一杯600円台からで「特別な時間」として楽しめる。
ブルーボトルは、オンライン定期便を軸に「家庭で本格コーヒーを楽しむためのサブスク的体験」を提供しています。ブルーボトルの豆は焙煎日の記載がはっきりしているため、袋を開けた瞬間に鮮度の違いを感じましたね。
また、実際にスタバの豆定期を頼んだこともあるのですが、店舗受け取りを選べたので送料がかからず気軽に続けられました。
料金比較でわかるスターバックスとブルーボトルの違い
コーヒーのサブスクや定期利用を考えるとき、まず気になるのは「結局どちらが安いのか」という点です。スターバックスとブルーボトルは料金体系が異なるため、店舗利用中心か自宅利用中心かによって印象が変わります。ここでは一杯あたりの価格感と月額の目安を整理します。
店舗で飲む場合の料金感
スターバックスとブルーボトルを店舗で利用するときの価格差は、日常使いのしやすさに直結します。
- スターバックス：ドリップコーヒーはショートサイズで約400円前後。ラテやフラペチーノなどアレンジドリンクは500〜600円台が中心。
- ブルーボトル：ハンドドリップコーヒーは600円台から。ラテ類は700円前後とスタバよりやや高めの設定。
結論として、毎日の最安一杯を狙うならスタバが有利。一方で、ブルーボトルは「一杯に込められた情報量」が多く、価格以上の体験価値を提供しています。
自宅で飲む場合の豆サブスク料金感
両社とも豆の定期購入サービスを持っており、一杯あたりの単価を算出すると意外に差は小さくなります。
- スターバックス：200gあたり1,800〜2,000円台が目安。1杯15gで計算すると、一杯あたり130〜170円。
- ブルーボトル：200gあたり2,000円台前後が多く、一杯あたり150〜190円。焙煎直送という価値が加わる。
結論として、自宅飲みでのコストはほぼ拮抗。違いは「安定した味を選ぶか」「鮮度や個性を楽しむか」に集約されます。
月額シミュレーションで比較
実際にどのくらいかかるのか、利用シナリオを想定して月額を試算してみます。
- 平日帰りに1杯（週5×4=月20杯）を店舗で
スターバックス：約400円×20=8,000円前後
ブルーボトル：約600円×20=12,000円前後
- 自宅で毎朝1杯（30杯/月）を豆定期で
スターバックス：約150円×30=4,500円前後
ブルーボトル：約170円×30=5,100円前後
スタバでワンモアコーヒーを利用したとき、2杯で合計500円台。自販機コーヒーと大差ないコスパでした。
ブルーボトルの定期便は1杯150円前後ですが、同じ豆を都内カフェで飲むと600円以上するので、自宅で飲むと“カフェ体験を半額以下で再現”できるのがいいですね👍
このシミュレーションから、外で飲む習慣が多い人はスタバの方が圧倒的にコスパが良いといえます。一方、自宅中心なら差は数百円程度に収まるため、味の好みで選ぶのがおすすめです。
割引や送料など見落としがちな費用
料金比較では、意外と「追加コスト」や「割引制度」も判断材料になります。
- スターバックス：同日リフィル割引で2杯目が100円台、リワード（ポイント）でドリンクチケット還元。店舗利用者ほど恩恵が大きい。
- ブルーボトル：定期便は送料無料になるケースが多く、まとめ買いでコストダウン可能。焙煎からすぐ届く鮮度価値も価格に含まれている。
味とコーヒー豆の特徴を比較
料金だけでなく、毎日続ける上で大切なのが「味の方向性」です。スターバックスとブルーボトルは、同じコーヒーでありながら焙煎の考え方や豆の扱い方に大きな違いがあります。ここではそれぞれの味の特徴を整理します。
スターバックスの味の傾向と特徴
スターバックスは世界中で同じクオリティの味を提供することを目的としています。味わいの傾向は「安定感」「飲みやすさ」がキーワードです。
- 焙煎の特徴：中深煎りから深煎りが中心で、コクと苦味がしっかり。
- 味の印象：どこで飲んでも「いつもの味」に近く、安心感がある。
- 飲み方の相性：ラテやフラペチーノなど、ミルクや甘味との相性が抜群。
結論として、スターバックスは「安定感のある味」「アレンジに強い」という特徴があります。
ブルーボトルの味の傾向と特徴
ブルーボトルは「スペシャルティコーヒー文化」を象徴するブランドです。味の傾向は「豆ごとの個性」「透明感」がキーワードです。
- 焙煎の特徴：浅煎りから中煎りが中心で、酸味や果実感がはっきり出やすい。
- 味の印象：クリーンで雑味が少なく、香りのレイヤーが豊か。
- 飲み方の相性：ブラックで飲むと豆の特徴を最大限楽しめる。
スタバのラテは深煎り豆がベースなので、ミルクを多めに入れても味が負けない。甘党にはむしろちょうど良いです。
一方、ブルーボトルの浅煎りは最初驚くほど酸味が強かったのですが、慣れるとベリー系の香りが立って“コーヒーで旅する感覚”が味わうことができました。
コーヒーを楽しむシーンごとのコストパフォーマンス
料金と味は単体で比較してもイメージしづらいため、実際に「どんなシーンで飲むか」を想定すると判断がしやすくなります。スターバックスとブルーボトルは、利用シーンによって“お得さ”が逆転することもあります。
- 通勤や仕事の合間に毎日1杯飲む場合
→ スターバックスが有利。店舗数が多く、400円前後で安定した一杯が飲める。モバイルオーダーやリフィル割引も活用できる。
平日の通勤ルート上にスタバがあると“寄り道コストがゼロ”で、習慣化しやすかったです。 - 自宅で毎朝ハンドドリップを楽しむ場合
→ 両者の価格差は小さく、好みで選んでOK。安定感を求めるならスターバックス、豆の個性や鮮度を楽しみたいならブルーボトル。 - 週末のご褒美や特別な一杯を求める場合
→ ブルーボトルが有利。600〜700円と価格は高めだが、浅煎りの果実味やシングルオリジンの個性は「体験価値」が高い。
休日にブルーボトルへ足を運ぶと、店舗の空気感まで含めて“体験代”だと感じました。
まとめ｜スターバックスとブルーボトルはどちらを選ぶべきか
料金と味を比較すると、スターバックスとブルーボトルははっきりと方向性が分かれています。
- 料金面ではスターバックスが優位
ドリップは400円前後と安定感があり、リフィル割引を使えば2杯で500円台。これは実際に利用してみると「コンビニや自販機コーヒーと変わらないコスパ」と感じました。 - 味の体験ではブルーボトルに軍配
1杯600円台と高めですが、浅煎り豆の果実感やシングルオリジンの個性は「コーヒーで旅をするような体験」。初めて飲んだときは酸味の強さに驚きましたが、慣れるとベリーのような香りが立ち、毎回の発見があります。 - 自宅で飲む場合は拮抗
豆の定期便はどちらも一杯150〜180円程度。スタバは安定感、ブルーボトルは鮮度と個性が魅力です。私は両方を試しましたが、朝の慌ただしい時間はスタバ豆の飲みやすさがありがたく、休日はブルーボトルの豆でハンドドリップをゆっくり楽しむのが最適でした。
結論として、
毎日の習慣として安く安定した一杯を求めるならスターバックス。
コーヒーの奥深さを知りたい、特別な時間を楽しみたいならブルーボトル。
実際に両方を使い分けてみると、
- 平日はスタバで“日常の一杯”
- 休日はブルーボトルで“特別な一杯”
というハイブリッド運用が、コスパと満足感のバランスを一番うまく取れると感じました。